植生史研究
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Print ISSN : 0915-003X
北海道東部,ユルリ島における晩氷期以降の植生変遷
守田 益宗
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2001 年 10 巻 2 号 p. 81-89

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抄録
晩氷期以降における根室地方の植生変遷を明らかにするため,ユルリ島にある湿原2カ所から堆積物を採取し,花粉分析を行った。約12,000年前頃まではダケカンバの疎林がみられる草原状の景観であった。その後,グイマツが侵入し森林を形成したが,やがてアカエゾマツ林が発達するようになった。グイマツは約8000年前頃に消滅するが,アカエゾマツ林は約4500年前ごろまで続いた。以後,ユルリ島では森林植生が発達することはなかった。根室半島部では針葉樹林が衰退しても,ミズナラなどの冷温帯林は,夏季の冷涼・湿潤な気候によって分布の拡大が妨げられた。ダケカンバはゆるやかに増加し,針葉樹林も約2500年前から根室半島西部で次第に増加を始めたが,半島東部では森林はまだ十分に発達していない状態である。
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© 2001 日本植生史学会

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