1996 年 4 巻 1 号 p. 25-34
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古代国家が創建した寺院の一つである上総国分尼寺遺跡における9世紀の井戸内堆積物から産した大型植物化石群と花粉化石群を記載し官寺と周辺の古植生の復元を試みた。大型植物化石群はモモ,ウメ,カキノキ属,ナス,ヒョウタンといった多数の栽培植物を含んでいた。寺院と周辺の古植生は,主としてイヌガヤ,エノキ,ケヤキなどの樹木,人里にふつうな多数の草本からなるものであった。これらは,南関東の古代官寺における人と植物のかかわりに関する新資料である。
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