人と自然
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兵庫県たつの市鶏籠山の照葉半自然林におけるニホンジカの採食の影響
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2010 年 21 巻 p. 137-144

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抄録
兵庫県たつの市鶏籠山の国有林には兵庫県のレッドリスト・群落のBランクに指定されている照葉半自然林が広い面積で残されている. しかし, ニホンジカの採食によって草本層にはまったく植物が生育しておらず, 裸地化し, さらに第2低木層, 第1低木層の植被率もきわめて低い. ニホンジカの増加以前の1970年と1975年に鶏籠U」の植生調査が行われており, それらの調査資料と現存植生の調査資料を比較し, ニホンジカの採食の影響を明らかにした. 比較の結果, ニホンジカの採食によって草本層の植被率は1970年代の0.2% 以下に, 種多様性は50%以下に低下し, 階層構造, 種組成, 種多様性はいずれも大きく退行していることが明らかとなった.
© 2010 兵庫県立人と自然の博物館
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