抄録
チガヤ群落の応用的研究の基礎資料を得るため, 宮崎県内の河川堤防および海浜に成立しているチガヤ群落において植生調査を行い, チガヤ群落の種組成および種多様性の比較を行った. 調査の結果, 全体で142種の植物が確認された. その中には絶滅危惧種2種も含まれていた. 調査区ごとの平均出現種数を比較したところ, 河川堤防の種多様性は海浜の種多様性よりも高かった. 複数の河川堤防にのみ出現した種は18種, 複数の海浜にのみ出現した種は12種であった. 河川堤防のチガヤ群落に出現した種の約4分の1が外来種であった. 海浜のチガヤ群落に出現した種の約50% が海浜植物であった.