保全生態学研究
Online ISSN : 2424-1431
Print ISSN : 1342-4327

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長野県における特定外来生物シグナルザリガニの新産地および移入起源推定
北野 聡石塚 徹村上 賢英澤本 良宏西川 潮大高 明史
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開
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論文ID: 2126

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抄録

2011年から 2020年にかけて長野県内の 6水域で特定外来生物シグナルザリガニ Pacifastacus leniusculusが新たに確認された。本種の定着が確認された水域は、標高 670 -1300 mのダム湖やため池、緩勾配河川であった。シグナルザリガニに共生するヒルミミズ類 Branchiobdellidaの種組成およびミトコンドリア DNA配列を分析した結果、 1水域は既往の県内産地からの導入、それ以外の水域については北海道・福島県産地からの導入あるいはこれら県内外の複数起源からの混合導入と推測された。今後、各水域のシグナルザリガニ個体群の個体数低減を図るとともに、これらの定着水域からの違法な持ち出しをしないよう普及啓発を進め、さらなる分布拡大を防ぐことが重要である。

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© 2022 著者

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