ヘルスプロモーション理学療法研究
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原著
要介護高齢者における転倒リスク評価としての 立位での足指圧迫力の有用性
釜﨑 大志郎大田尾 浩八谷 瑞紀中村 敏宏陣内 健太
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2020 年 10 巻 1 号 p. 33-39

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抄録

[目的]立位での足指圧迫力の有用性を明らかにするために転倒リスクとの関係を検討した。[対象]要介護高齢者75名とした。[方法]測定は,立位での足指圧迫力,簡易転倒スコア(fall risk index : FRI‐5),基本チェックリストに加え各身体機能とした。FRI ‐5から転倒リスクあり群となし群に分け,転倒リスクの有無に関係する要因を検討した。また,転倒リスクを判別するカットオフ値を求めた。[結果]転倒リスクあり群は42名,なし群は33名であった。転倒リスクに関与する因子は,立位での足指圧迫力,基本チェックリスト,mini mental state examination(MMSE)であった。転倒リスクの有無を判別する立位での足指圧迫力のカットオフ値は23.6kgf であった。[結語]立位での足指圧迫力は,要介護高齢者の転倒リスクの判別能を有する評価法である可能性が示された。

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© 2020 日本ヘルスプロモーション理学療法学会

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