ヘルスプロモーション理学療法研究
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原著
母趾外反角軽減シューズが外反母趾女性の歩行に及ぼす効果
村田 伸安彦 鉄平中野 英樹阪本 昌志鈴木 景太川口 道生松尾 大
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2022 年 11 巻 4 号 p. 151-156

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抄録

本研究の目的は,母趾外反角(hallux valgus;HV 角)軽減シューズが外反母趾女性の歩行に及ぼす効果を検証することである。外反母趾のある女性12名(平均年齢24.8±11.5歳)を対象に,HV 角軽減シューズと外見が同じコントロールシューズを履いた際の歩行パラメータを比較した。その結果,HV 角軽減シューズを履いて歩くと,歩幅が有意(p<0.05)に広がり,両脚支持時間は有意(p<0.05)に短縮して,歩行速度が有意(p <0.05)に速まった。一方,歩隔,足角,歩行角,立脚時間,遊脚時間の5項目には有意差は認められなかった。有意差が認められた歩幅,両脚支持時間,歩行速度の効果量はΔ=|0.46|~|0.60|の範囲にあり,HV 角軽減シューズが外反母趾女性の歩行に及ぼす一定の効果が示唆された。

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© 2022 日本ヘルスプロモーション理学療法学会

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