ヘルスプロモーション理学療法研究
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ホットパックの湿熱法と乾熱法との違いが筋血流量に及ぼす効果
仲村 匡平村田 伸村田 潤古後 晴基松尾 奈々
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2012 年 2 巻 1 号 p. 23-26

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抄録

[目的]本研究は,ホットパック(以下HP)表面温度と皮膚表面温度を調整し,湿熱法と乾熱法での下腿の筋血流量を比較検討した。[対象]健常成人5名10脚とした。[方法]対象者は腹臥位で,下腿部後面にHP を20分間実施した。湿熱法はHP をコットンタオル8枚で巻き,乾熱法はHP をビニール袋で包んだ後,コットンタオル3枚で巻いて施行した。皮膚表面温度と筋血流量の測定は,HP 施行前後に行った。[結果]下腿の筋血流量の変化率は,HP 施行前と比較し,湿熱法施行後に有意な増加が認められたが,乾熱法施行後では有意な増加は認められなかった。[結語]HP 療法における湿熱法は下腿の筋血流量を増加させる手段として有効であることが示された。

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© 2012 日本ヘルスプロモーション理学療法学会
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