ヘルスプロモーション理学療法研究
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実践報告
バランスシューズを用いた下肢リアライメントプログラムが大学女性バレーボール選手の着地時下肢筋活動に及ぼす効果:前後比較試験
蒲田 和芳山地 勇喜窪田 智史
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2013 年 3 巻 1 号 p. 29-36

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抄録
バランスシューズは足に装着するトレーニング器具で,膝関節動的外反(dynamic valgus)の矯正効果が期待される。我々はバランスシューズを用いた15分間の下肢リアライメントプログラムを考案し,大学女性バレーボール選手の着地動作時の下肢筋活動に及ぼす効果を検証した。介入は週3回,4週間実施した。介入前後に,30㎝台からの片脚着地とdrop vertical jump 実施時の下肢筋活動を測定,分析した。介入後,片脚着地では初期接地後20msec 間での半腱様筋活動量と半腱様筋/大腿二頭筋比が,drop vertical jump では初期接地前後20msec 間での半腱様筋/大腿二頭筋比と初期接地後20msec 間での内側広筋/外側広筋比が介入前に比べ増加した。このことより,本プログラムは,大学女性バレーボール選手の着地動作時の半腱様筋と内側広筋の筋活動を改善させる可能性があると結論づけられた。
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© 2013 日本ヘルスプロモーション理学療法学会
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