抄録
本研究の目的は,地域在住の高齢者を対象にQuality of Life(QOL)を総合的に評価し,各種身体機能との関係について検討することである。方法は,地域在住の高齢者145名(男性79名,女性66名)を対象に,主観的健康感,生活満足度,生きがい感,人間関係に対する満足度を評価し,上下肢・体幹筋力,柔軟性,静的バランス,歩行能力,応用歩行能力を評価した。偏相関分析の結果,各種身体機能と有意な相関が認められたのは主観的健康感のみであり,生活満足度,生きがい感,人間関係に対する満足度とは有意な相関が認められなかった。これらの知見から,地域在住高齢者のQOL は各種身体機能に関連がある部分と,関連がない部分があることが示唆された。