抄録
我々は,中高年女性38名の日常生活活動量についてライフコーダと運動日誌を用いて調査した。運動日誌には,「運動」と「生活活動」に分けて記録し,活動内容と活動時間を記録した。ライフコーダによって記録された身体活動量と運動日誌に記録した主観的活動量を比較した。その結果,身体活動量よりも主観的活動量の方が多い評価となり,主観的活動量の中では「運動」より「生活活動」が多かった(p<0.01)。さらにBMI で肥満と判断されたものは主観的活動量を多く評価することが明らかとなった(p<0.05)。運動日誌は達成感や満足感を感じさせ,記録が継続できるような工夫が必要と考えられた。