ヘルスプロモーション理学療法研究
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原著
虚弱高齢者における空気圧式体重免荷トレッドミルの歩行分析
楠 正和宮原 洋八深堀 辰彦
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2015 年 5 巻 2 号 p. 53-59

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抄録

[目的]虚弱高齢者に対する空気圧式体重免荷トレッドミル(以下AP-BWST)が免荷量の違いにより,1歩行周期,歩行率,歩幅に与える影響を検証することである。[対象]通所リハビリを利用している20名とした。[方法]Anti-Gravity TreadmillⓇを使用。体重免荷(BWS)は,全荷重(FWB),20%BWS,40%BWS に設定,歩行速度は2km/h とした。各歩行時の体幹加速度を計測し,最大振幅値と1歩行周期,歩行率,歩幅を算出した。[結果]FWB と20%BWS,FWB と40%BWS の比較は,1歩行周期延長,歩行率減少,歩幅拡大した(p<0.01)。20%BWS と40%BWS の比較は,有意な変化はみられなかった。[結語]虚弱高齢者のAP-BWST は,体重を免荷した歩行(20%BWS,40%BWS)によって,歩幅が大きく歩行率が低下した歩行パターンに変化することが示唆された。

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© 2015 日本ヘルスプロモーション理学療法学会
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