ヘルスプロモーション理学療法研究
Online ISSN : 2187-3305
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原著
幼児の体型が運動能力に及ぼす影響について
久保 温子村田 伸平尾 文田中 真一満丸 望
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2015 年 5 巻 2 号 p. 61-64

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抄録

【目的】近年,児童の運動能力低下と体型の変化が社会問題として取り上げられている。本研究では,就学期前の幼児(年中・年長児)を対象に,体型と運動能力との関係を明らかにすることを目的とした。【対象】健常幼児123名とした。【方法】身長ならびに体重を測定後,文部科学省の示した幼児運動能力調査より25m 走,立ち幅跳び,ボール投げ,両足跳び越し,体支持時間を評価した。統計処理は,やせ型と普通型の2群に分類し,各運動能力調査項目値を比較した。また,2群間における男女の割合について分析した。【結果】やせ型と普通型の2群間において,男女比に有意差は認められなかった。また,運動能力調査項目として測定した項目すべてにおいて2群間に有意な差は認められなかった。【結語】幼児期は運動能力と体型には関係が乏しいことが示唆された。一方で,幼児期にやせ型の子どもが多い現状が示された。

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© 2015 日本ヘルスプロモーション理学療法学会
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