ヘルスプロモーション理学療法研究
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歩きスマホが歩行に及ぼす影響について
中村 葵村田 伸飯田 康平井内 敏揮鈴木 景太中島 彩中嶋 大喜白岩 加代子安彦 鉄平阿波 邦彦窓場 勝之堀江 淳
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2016 年 6 巻 1 号 p. 35-39

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抄録

本研究の目的は,歩行中のスマートフォンの操作が歩行に及ぼす影響を明らかにすることである。対象は,健常成人28名(男性16名,女性12名)とした。方法は,通常歩行と歩きスマホの2条件下にて,屋内で約20m の歩行路を歩いてもらい,そのうちの2.4mを測定区間とした。なお,測定機器には,歩行分析装置ウォークWay を用い,歩行パラメータ(歩行速度,歩幅,重複歩長,立脚時間,両脚支持時間,歩隔,足角)を比較した。その結果,歩きスマホは通常歩行に比べて,歩行速度,歩幅,重複歩長が有意に減少,立脚時間と両脚支持時間は有意に増加,歩隔は増加傾向を示した。以上のことから,歩きスマホでは,歩幅や重複歩長が短縮し,立脚時間や両脚支持時間は延長することで,歩行速度が低下することが明らかとなった。

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© 2016 日本ヘルスプロモーション理学療法学会
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