ヘルスプロモーション理学療法研究
Online ISSN : 2187-3305
Print ISSN : 2186-3741
ISSN-L : 2186-3741
活動報告
学童期におけるスポーツクラブ所属有無が体力・運動能力に及ぼす影響および特徴
古後 晴基満丸 望久保 温子田中 真一
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 6 巻 2 号 p. 83-88

詳細
抄録

学童期のスポーツクラブ所属の有無が体力・運動能力に及ぼす影響,および体力・運動能力の項目間の関連を検討した。児童33名を対象として,スポーツクラブに関して質問紙で調査し,体力・運動能力は9項目測定した。体力・運動能力をスポーツクラブ所属有無の2群間で比較し,体力・運動能力9項目間の相関を検証した。その結果,スポーツクラブ所属有無の2群間に有意差は認められなかった。握力・上体起こし・反復横跳び・50m 走・立ち幅跳びとソフトボール投げ間,反復横跳び・立ち幅跳びと上体起こし間,50m 走・立ち幅跳びと反復横跳び間,立ち幅跳びと50m 走間に,相関が認められた。これらのことから,学童期のスポーツクラブ所属の有無で,体力・運動能力に差が生じないことが示された。ソフトボール投げは総合的な運動能力であり,敏捷性と跳躍力を発揮するには腹筋が重要な役割を担っていることが示された。また,敏捷性のある児童はスピードや跳躍力においても高い能力を有していることが示された。

著者関連情報
© 2016 日本ヘルスプロモーション理学療法学会
前の記事 次の記事
feedback
Top