2016 年 6 巻 2 号 p. 89-93
【目的】本研究の目的は,通所を利用する在宅要支援,要介護高齢者の高次生活機能と認知機能の関連を検証する事とした。【対象と方法】通所リハビリテーションを利用中の在宅要支援,要介護高齢者26名(80.5±7.0歳)を対象とした。評価項目は,高次生活機能の評価は老研式活動能力指標を実施し,認知機能の評価はMMSE,TMT-A,N-CAB,FAB,MST を実施した。【結果】老研式活動能力指標の下位尺度「IADL」とN-CAB,FAB,MST との間に相関が見られた。【結語】在宅要支援,要介護高齢者のうちIADL 能力が低い者は情報処理能力,遂行機能が低下していることが示唆された。