2019 年 9 巻 1 号 p. 25-29
【目的】運動器疾患を罹患している中年者,前期高齢者,後期高齢者を対象に転倒恐怖感の相違について検討することで,転倒予防に対する一要因を見出すこととした。【方法】対象は運動器疾患を罹患している中年者,前期高齢者,後期高齢者の33名とした。Modified Falls Efficacy Scale により転倒恐怖感の測定を実施し,相違を分析した。【結果】後期高齢者の点数は中年者の点数よりも有意に少なく,転倒恐怖感が高かった。【結論】運動器疾患を罹患している後期高齢者には,転倒恐怖感が高いことを前提に運動療法を行う必要性がある。