ヘルスプロモーション理学療法研究
Online ISSN : 2187-3305
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ISSN-L : 2186-3741
原著
地域在住高齢者における外出記録表を用いた 外出支援プログラムの効果
若山 修一堀田 和司藤田 好彦藤井 啓介白石 英樹藪下 典子巻 直樹中野 聡子柳 久子
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キーワード: 高齢者, 外出, 身体活動
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2020 年 9 巻 4 号 p. 167-173

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抄録

【目的】高齢者の健康増進や介護予防には,外出頻度を高めるとともに身体活動を促すことが重要である。本研究は,地域高齢者に対して外出記録表を用いたプログラムを実施し,その効果について検討した。【対象】介護予防教室に参加された地域在住高齢者を対象とし,対照群45名,介入群22名に振り分けた。【方法】介入群には,対照群のプログラムに加えて外出記録表を用いたセルフモニタリング及び支援者との対話を含めたプログラムを実施した。測定項目は,外出頻度,身体活動量を含む身体機能,精神心理的評価であり,介入前後の変化を検討した。【結果】介入群は教室終了時に外出頻度と身体活動時間の増加が認められた。座位行動時間と中等度以上の活動時間に時間と群の有意な交互作用が認められた。【結語】外出記録表を用いた介入は,外出頻度と身体活動量を増加させる可能性がある。

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© 2020 日本ヘルスプロモーション理学療法学会

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