耐湿性の強いレタスおよびブロッコリー品種の選定および育成に役立つ湛水耐性評価のための指標検索を試みた．レタスおよびブロッコリーの各品種を5日間湛水処理した時の根乾物重減少率に有意な差がみられた．一方，湛水処理5日後におけるレタス根乾物重の減少率とin vitroの試験において窒素ガスで嫌気処理した根の1時間後におけるアセトアルデヒド，1および15時間後のエタノール生成能との間に統計的に有意な負の相関が認められた．このため，これらの測定値はレタスの湛水耐性評価指標として利用できると判断された．しかし，ブロッコリーについては，湛水処理による根乾物重の減少とこれらの測定値の間に相関はなかった．
