抄録
自然開花期が6~7月である小ギク9品種を用いて,同一親株から得た挿し穂および暗期中断処理を利用した7~9月の高需要期(7月上旬,8月上旬および9月中旬)連続出荷の可能性を検討した.‘精こまき’,‘すばる’,‘はるか’および‘精ちぐさ’は,暗期中断処理によって早期発蕾が完全に抑制でき,消灯時期の変更による7~9月の連続出荷が可能であることを明らかにした.次に,6~8月咲き小ギク33品種を4月28日に植え付け,自然日長下における開花日と暗期中断処理による発蕾遅延日数との関係を調査したところ,‘精雲’,‘精こまき’,‘すばる’,‘はるか’および‘精ちぐさ’は,自然日長下での開花日が7月4~19日で,暗期中断処理によって発蕾日が20日以上遅延するという共通の特性を持っていた.このことから,自然日長下の開花日と暗期中断処理による発蕾遅延日数を用いた,7~9月連続出荷が可能な品種の選定可能性が示唆された.