抄録
夏秋ギクを露地で栽培するため,エセフォン処理が生育および形態に及ぼす影響を検討した.エセフォン濃度を0~1,000 mg・liter−1と変えて散布したところ,‘窓辺’と‘サマーイエロー’は,エセフォン200~400 mg・liter−1の低濃度で,花芽分化抑制効果が高かった.エセフォン散布により葉数が増加する期間の長さが,高濃度散布区が低濃度区に比べ延長する品種と変わらない品種がみられた.節間長の長い品種は,短い品種に比べ,エセフォン200 mg・liter−1散布により長い切り花が得られた.花芽分化開始後のエセフォン200 mg・liter−1と1,000 mg・liter−1散布で,供試した品種の葉数と切り花長の増加はみられず,奇形の切り花がみられた.
以上より,夏秋ギクを露地でエセフォン散布により採花するには,低濃度エセフォン散布により花芽の分化初期段階が抑制されやすい節間長の長い品種を用い,花芽分化開始後のエセフォン散布を避ける必要があった.