園芸学研究
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栽培管理・作型
ジョイントV字トレリス栽培におけるモモ ‘あかつき’ の樹体生育,果実生産性および側枝管理方法の検討
三田村 諭安達 義輝
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2022 年 21 巻 2 号 p. 189-196

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抄録

異なる植栽距離のジョイントV字トレリス栽培がモモ ‘あかつき’ の樹体生育,果実生産性に及ぼす影響と側枝管理方法について検討した.ジョイントV字トレリスでは,慣行の開心自然形と比較して,樹高が低く維持され,早期の樹冠拡大が可能であった.10 a換算収量は,定植4年目に2.8 tが得られ,果実品質は慣行と同等であり,早期多収であった.植栽距離の違いは,樹体生育および果実生産性に影響を及ぼさないことが明らかとなった.また,満開後45日頃までの新梢摘心処理および収穫直後から1か月後までの秋季せん定処理について,側枝生長の抑制効果が認められたものの,抑制効果は不十分であった.以上のことから,モモ ‘あかつき’ のジョイントV字トレリス栽培は,早期多収技術としての実用性は認められたが,安定生産を長期的に維持するうえでは,肥大した側枝の管理技術を確立することが課題であることが明らかとなった.

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