水耕栽培のリーフレタスへの鹹水フルボ酸の成長に及ぼす影響の解明のため,内生植物ホルモン,インドール-3-酢酸(IAA),トランスゼアチン(tZ),イソペンテニルアデニン(iP),ジベレリン1(GA1),ジベレリン4(GA4),アブシジン酸(ABA)を定量した.39日間の水耕栽培後の地上部の生重量は,鹹水フルボ酸区が有意に増加していた.IAA濃度は,最大葉では対照区と比べて,鹹水フルボ酸区では7.3倍の高い濃度であった.根において,tZ濃度は対照区では,基部ほど高い傾向であったが,鹹水フルボ酸区では先端部ほど高い傾向であった.iP濃度は根において,全体的に鹹水フルボ酸区の方が上昇していた.GA1濃度は全体的に,葉では鹹水フルボ酸区の方が低下していたが,根では鹹水フルボ酸区の方が上昇していた.GA4濃度は,葉と根の両方で,全体的に鹹水フルボ酸区の方が低下していた.根では全体的にGA1濃度がGA4濃度よりも高く,C-13位水酸化経路が主要であった.葉のGA1濃度は,対照区と鹹水フルボ酸区の両方で,最大葉・外葉よりも新葉で濃度が高く,対照区では約2倍で,鹹水フルボ酸区では約7倍であった.ABA濃度は葉において,全体的に鹹水フルボ酸区の方が上昇していた.特に外葉部では最高値の209 pmol・g–1 FWであった.