園芸学研究
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収穫後の貯蔵流通
収穫前および前処理時の相対湿度がデルフィニウム切り花のSTS処理液吸収量および銀含量に及ぼす影響
黒島 学
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キーワード: 飽差, 気孔径, 栽培環境
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2022 年 21 巻 4 号 p. 501-506

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抄録

デルフィニウム切り花において,収穫前の相対湿度,STS処理時の気温と相対湿度が,STS溶液の吸収量および切り花の銀含量に及ぼす影響について調査した.エラータム系品種を開花始めから収穫まで相対湿度条件が異なる人工気象室で保持し,収穫後STS処理した結果,なりゆき区(平均相対湿度 84.8%)の吸収量は,除湿区(平均相対湿度 59.4%)より多くなった.また,なりゆき区の気孔径は,除湿区よりも有意に増加した.STS処理を23°C-70%,23°C-80%,30°C-70%および30°C-80%条件で実施した結果,同一温度条件では,相対湿度が低いほど吸収量が増加した.開花始めから収穫までをなりゆき区(平均相対湿度 82.3%)と除湿区(平均相対湿度 65.1%)に保持し,収穫後それぞれの切り花を低湿度(平均相対湿度 62%) と高湿度(平均相対湿度 86%)でSTS処理し,STS溶液吸収量,銀含量への影響を調査した結果,収穫前に高湿度条件で保持し,低湿度条件下でSTS処理した切り花のSTS溶液吸収量および銀含量が最も増加した.一方,高湿度条件下でのSTS処理においては,収穫前の湿度条件の影響はみられなかった.

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