強アルカリ処理有機性廃棄物がメロン‘プリンス’の生長に及ぼす影響を調べ,以下の諸点を明らかにした.
1.強アルカリ処理有機性廃棄物は,発芽したメロン苗の初期生長を阻害した.
2.子葉が展開した苗を強アルカリ処理有機性廃棄物の培地に移植した場合,育苗期における苗の生長が阻害され,同廃棄物を含まない山砂に定植後2週間経過しても生長は回復せず,果実収穫期が遅れた.
3.強アルカリ処理有機性廃棄物を床上に用いて2年連続して栽培した場合,本葉が3枚展開した苗を定植すれば果実肥大や成熟が遅延することはなく,「水浸状果」の発生および土壌の酸性化も抑制された.