トマトの小葉を50 %摘除することによって,蒸散を抑制し,蒸散流を変化させることで,尻腐れの発生にどのように影響するかを調査した.その結果,摘葉によって尻腐れが発生しやすいとされている‘NDM0112’および尻腐れが発生しにくいとされている‘Summer Kiss’ともに尻腐れ果発生率が有意に減少した.両品種とも,1単位園試処方培養液を施与した個体は,1/2単位園試処方培養液を施与した個体よりも高い尻腐れ果発生率を示した.また,正常果の数および生体重に対する,摘葉による影響は認められず,収量の低下はなかった.