抄録
台木品種の違いが,‘水ナス’の果皮と果肉の硬さに及ぼす影響について検討した.台木品種として,‘トレロ’,‘ヒラナス’および‘AE-RS01’を供試した.果実赤道部より直径19 mm厚さ10 mmの果皮付き試験片を調整し,直径1.5 mmφのディスク状の感圧軸を果皮側および果肉側から貫入速度20 mm/minで貫入させた.
果皮側貫入および果肉側貫入のいずれの試験結果からも,‘トレロ’を台木として生産された‘水ナス’の果実の果皮および中果皮は硬くなることが明らかとなった.果肉の硬さについては,貫入方向によって結果が異なった.供試した台木品種の中では,‘トレロ’が穂木の生育を最もおう盛にする台木であり,‘水ナス’では草勢が強くなる台木を利用すると果皮および中果皮が硬くなると考えられ,台木品種選定時には注意を要すると考えられた.