園芸学研究
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育種・遺伝資源
ニンポウキンカンにおける同質四倍体の選抜とその特性
河瀬 憲次八幡 昌紀中川 匠子原口 加奈國武 久登
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2005 年 4 巻 2 号 p. 141-146

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抄録
実生の根の形態を指標としてニンポウキンカンの珠心胚実生から四倍体を選抜し, その形態調査を行った.
ニンポウキンカンの完全種子を播種して得られた457本の実生から, 太くて短い細根を有する1個体を見出した. この実生の倍数性を調査した結果, 36本の染色体を有しており, 四倍体であることが明らかとなった. また, RAPD分析により, この四倍体はニンポウキンカンの珠心胚由来であることが推察された. この四倍体の形態について調査したところ, 二倍体と比べ, 葉は丸くて厚く, 気孔, 花および花粉は大きくなっており, 四倍体特有の形態を示した. 四倍体の果実は, 果実の重さや大きさにおいて二倍体と同等の形質を示した. さらに, 可食部である果皮が厚くなり, 完全種子数が少なくなっていた. 将来, 本研究で得られたニンポウキンカンの四倍体は直接的な品種としての利用や三倍体育種の親として重要な素材となるであろう.
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© 2005 園芸学会
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