園芸学研究
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土壌管理・施肥・灌水
クロラミンを含む培養液への還元剤の添加がサラダナにおける根部傷害の発生および生育に及ぼす影響
伊達 修一羽野 文雄那波 和志寺林 敏藤目 幸擴
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2005 年 4 巻 3 号 p. 297-301

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抄録
培養液中に存在する次亜塩素酸ならびにクロラミンを消去することを目的として塩素濃度が0.5 mg Cl・liter-1となるように次亜塩素酸ナトリウムを添加した培養液に, 還元剤であるチオ硫酸ナトリウム, 亜硫酸ナトリウム, ハイドロサルファイトナトリウムおよびアスコルビン酸のいずれかを0.01 mMの濃度で添加して, サラダナを移植した. その結果, いずれの還元剤によってもクロラミンによる根部傷害およびこれに起因する植物体の生長抑制が回避された. また, 塩素濃度が0.5 mg Cl・liter-1となるように次亜塩素酸ナトリウムを添加した培養液にチオ硫酸ナトリウムおよびアスコルビン酸を0.1 mMまで過剰に添加した場合でも, 同様に根部傷害およびこれに起因する生長抑制が回避された.
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© 2005 園芸学会
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