抄録
本実験ではオドンチオダのシュートの発生時期の斉一化を図るために,切除対象となるシュートの大きさの違いが新しいシュートの発生時期とその後の開花時期に及ぼす影響について検討した.切除対象のシュートの大きさにかかわらず,茎頂切除から40日後には80%以上の株から健全にシュートが生育した.これらのシュートの花茎発生率は60~87%であり,区間に差はなかった.花茎発生時期は区間に差はなかった.花茎が未発生であり,二次シュートを発生させた株に対して,二次シュートの茎頂切除を行ったところ,70%の株から処理30日後に花茎が発生した.
以上のことから,切除対象のシュートの大きさにかかわらず,生育中のシュートの茎頂切除は新しいシュートの発生を促し,そのシュートの生育が斉一化された.さらに,前年に花茎が発生しなかった株に対して,生育中のシュートを切除することによりバックシュートから花茎が発生した.従って,生育中のシュートの茎頂切除は,シュートの生育ステージの斉一化だけでなく商品化率の向上にも寄与すると考えられた.