2007 年 6 巻 1 号 p. 15-19
‘どうだい1号’は,‘メロン中間母本農1号’とシロウリの‘東京早生(丸葉)’の交配後代から育成された純系品種で,レース1,2yに強い量的抵抗性,レース2にやや強い量的抵抗性,レース0およびレース1に真性抵抗性をそれぞれ有し,レース1,2yに強度に汚染された圃場における台木品種として,また,レース1,2y抵抗性育種素材としての利用が期待される.‘どうだい2号’は‘バーネットヒルフェボリット’を種子親に‘どうだい1号’を花粉親にして育成されたF1品種で,レース1,2yにやや強い量的抵抗性を有する他,レース0,レース1およびレース2に真性抵抗性を有し,種子が大きく,台木品種として十分な接ぎ木作業性を有し,草勢が強い穂木品種に対しても台木品種として十分な果実生産力を有するため,実用性のあるメロンつる割病抵抗性台木として利用が期待される.