抄録
バーク植えのオドンチオダの生育と開花に好適な施肥量を明らかにするために,2年間にわたって生育と開花に対する窒素,リン酸,カリ施肥の影響について検討した.窒素施肥は成長中のカレントシュート(CS)の乾物重の増加,葉面積の拡大および小花数の増加をもたらし,その効果は2年目で顕著になった.Nの最適施肥水準は緩効性肥料として560 mg/鉢/年と判断された.生育と開花が最も促進されたCSの最終葉の窒素含有率は1.86%であった.CSの最終葉の葉緑素濃度(SPAD)と窒素含有率との間には高い相関関係(r = 0.854)があり,最終葉のSPAD値から葉の窒素含有率を予測することが可能であった.生育と開花に対するリン酸とカリの影響はほとんどなく,リン酸とカリは緩効性肥料としてそれぞれ240 mg/鉢/年と280 mg/鉢/年程度の施肥量で十分であった.