2009 年 8 巻 4 号 p. 503-507
ブラックライト蛍光ランプによる照射がイチゴ果実の着色および果肉硬度に及ぼす影響を調べた.その結果,着色し始めた熟度の‘とよのか’果実にブラックライト蛍光ランプを照射すると果実の着色が促進された.ブラックライト蛍光ランプを照射し果実を着色促進するためには,一定の照射距離および処理後の保管温度を確保することが重要と思われた.また,照射による着色効果は照射面側部に限られた.品種が異なっても同様な着色促進効果はみられるが,供試品種の中には成熟時以上にアントシアニン含量が多くなるものがあった.一方,照射による果肉硬度への影響はみられなかった.