人間科学
Online ISSN : 2434-4753
研究論文
定期健康診断および生活習慣調査から見た大学生の健康度と生活習慣の経年変化
第四報:体格指数(BMI)と意識障害の経験
楠林 あかね濱田 やえみ江田 佳子辻 利恵村谷 博美
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2025 年 7 巻 p. 54-64

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抄録

九州産業大学の1年生,4年生について,2003年から2024年までの体格指数(Body Mass Index:BMI)と意識障害の経験を分析した。BMI<22を示すのは男性より女性が多く,22≦BMIでは男性の方が多かった。しかし,経年変化を見るとBMI<18.5の男性が有意に増加していた。意識障害を経験した学生は,2003年から減少していたが,2014年からてんかんと非てんかんに分けて尋ねており,てんかんという具体的な病名を挙げたことが回答に影響した可能性を否定できない。非てんかんでは男女差があり,女性の方に多かった。非てんかん性の意識障害を経験した学生には18.5未満のBMIを示す人が多く,この両者とも朝食をほぼ毎日食べる割合が低かった。

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© 2025 九州産業大学
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