本研究は,セラピスト訓練の中でも事例を扱う訓練として,事例検討,PCAGIP法およびCBS法を実践し,その効果を比較した。その結果,白井らの結果と同様,①事例検討は事例自体の学びに有効であること,②PCAGIP法は事例提供者にとってのその事例への関わりに関する学びに有効であること,③CBS法は臨床心理学的知識や見立てに関する学びとセラピストとしての自己理解や自己受容に関する学びに有効であることが示された。
また,白井らとの比較により,セラピストが自分の臨床を作ることを目的としたセラピスト・センタード・トレーニング(TCT)の枠であっても,セラピストのための当事者研究とCBS法では自己理解の内容が異なることが明らかとなった。
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