2025 年 7 巻 p. 45-53
九州産業大学の1年生,4年生について,2003年から2024年までの運動と朝食摂取の習慣について分析した。初期には運動サークルに限定するような質問をしたり,運動の継続期間や持続時間についての記載が不十分だったりした。現行の調査票になった2018年以降では,4年生の男性以外では運動習慣を持つ割合は不変である。運動が嫌いな学生と嫌いではないが運動とは無縁である学生は,いずれも男性よりも女性の方が,また1年生よりも4年生の方が多かった。朝食摂取の習慣については,2003年からの全期間を通じて同じ質問をし,男女ともに,あるいは1・4年生ともに,一定の経年変化を検出できなかったが,男性よりも女性の方が朝食摂取の習慣を持つ割合が高かった。在学中に朝食摂取の習慣を失うのは,男女ともに観察された。最後に多重ロジスティック回帰分析を行い,運動習慣と朝食摂取の習慣が性や学年によらず重複することを示した。