日本ヘルスサポート学会年報
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事例報告
塩分に焦点をあてた特定健診の取り組み
梅津 順子
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2016 年 2 巻 p. 21-24

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抄録

平成20年度から内臓脂肪型肥満に着目した特定健診・特定保健指導が導入された。当町では、糖尿病性腎症の重症化を予防するため、平成25年度から糖尿病性腎症の発症・進展因子として注目されている塩分に焦点をあてた特定健診を実施している。

塩分の視点で特定健診結果を分析すると、女性は高塩分群(中央値より塩分摂取量が多い群)が低塩分群(中央値より塩分摂取量が少ない群)より、糖尿病治療者の割合、空腹時血糖、HbA1c等が有意に高値であった。一方、男性は塩分摂取量による有意差はみられなかった。

今後は女性の食習慣を検討し、町ぐるみの減塩運動を展開していきたい。

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