2020 年 5 巻 p. 29-35
本研究では医療データであるDPCデータを用いテキストマイニングを行った。医療データは数値データやカテゴリー尺度、ICD10といったコードなど分析し医療行為にフィードバックが行えるよう精緻化されてきている。DPCコード毎のトピックの出現度をみると、手術・処置有無に関してリハビリは前回手術を行ったDPCコード、症状不良は前回入院時に生検法をした化学療法と放射線治療の両方を行っているDPCコードに関連していた。また、化学療法と放射線治療の両方が行われているDPCコードは3から4つのトピックを含んでいた。本研究によりテキスト分析により医療行為内容の体系的把握が可能になる可能性が示された。医療行為の均一化や医療職の負担軽減を実現するために、より精度の高いテキスト分析の手法を開発していく必要がある。