理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
ペースメーカー植え込み患者における下肢運動機能とQOLについて
─CS-30 test,6MWT,WHO/QOL26を用いた検討─
千木良 佑介馬場 美早紀高井 智子新島 和
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2014 年 29 巻 2 号 p. 229-232

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抄録

〔目的〕ペースメーカー植え込み患者において,性別,年齢,疾患,mode,植え込み歴の影響を下肢運動機能とQOLの面から比較検討した.〔対象〕外来通院しているペースメーカー植え込み患者45名.〔方法〕下肢運動機能についてはCS-30回数と6MWDを計測し,QOLについてはWHO/QOL26を使用し,比較した.〔結果〕DDDとVVI,及びAV-blockとBrady-Afの間にQOLの心理的領域の項目で,65歳未満と75歳以上の間にCS-30と6MWD で有意な差がみられた.〔結語〕modeや疾患によりQOLの心理的領域に差があり,加齢に伴い下肢運動機能が低下する傾向がみられた.ペースメーカー植え込み患者の下肢運動機能,QOLについての特徴を知ることは,ADL評価や運動指導,理学療法施行中のリスク管理において有用な情報であると考える.

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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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