抄録
日本における研究開発(以下、R&D)組織の多くは、優秀な研究者の努力により独創的で有用な成果を上げている。しかしながら、これらの組織では、体系的マネジメントが導入されていない場合が多く見られ、その結果、R&Dプロジェクトを効率的にマネジメントするための人材育成が不十分である。P2Mを考慮した人材育成法を提案することができれば、顧客の期待に応える独創的な成果物を獲得するためのマネジメントスキルの育成が期待できる。本研究では、P2Mにおける3Sモデル(スキーム、システム、サービス)を導入したR&Dプロジェクト人材育成マネジメントモデルを基にR&D プロジェトのための人材育成マネジメントを提案し、その有効性をR&Dプロジェクトにより検証する。