国際P2M学会誌
Online ISSN : 2432-0374
動的状況マネジメントのための共同組織に関する研究
濱田 佑希越島 一郎渡辺 研司
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2015 年 10 巻 2 号 p. 55-74

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抄録
P2Mでは複数のプロェクトがプログラムの状況に応じてマネジメントがなされる方法が提供されてきた。この中ではプログラムが大規模なミッションの達成と事業継続をするために、複数のプロジェクトを同時並行で遂行することが重要である。近年、グローバル化や事業の大型化に伴う複雑性が増加している。これらの要因により、リスク分散を目的とした複数の組織でのプロジェクトの遂行も増加している。この状況で、互いの組織の価値を最大限に発揮するには、各組織の強みや弱みを考慮した戦略を作成することでマネジメントスキームが決定される必要がある。既報では、想定と異なる要因を特定し、戦略を柔軟に変更する方法としてSWOT構造とIDEF0を利用した動的対応シナリオ生成手法を報告した。本論では、P2Mのリスクマネジメントの概念を拡張することで、他の組織と共同で行うプロジェクトでの状況マネジメントの方法を議論する。
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© 2015 International Association of P2M and Authors
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