国際P2M学会誌
Online ISSN : 2432-0374
P2Mを用いたアグリビジネス・エコシステム戦略の提案
久保 裕史大社 一樹
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2020 年 14 巻 2 号 p. 118-136

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抄録
日本の農業は低生産性、低収益性に起因して、就労人口の減少と高齢化及び耕作放棄地の増加が顕著である。これらの問題に対し、筆者らは主に葉物野菜や花卉類の分野で貢献できる高生産性の新規露地水耕(EZ水耕)栽培システムを開発した。しかし、本システムは新規システムであるが故に、その普及には時間と労力を要する。そこで本論文ではこれらの課題解決を図るため、これまで主に製造業やIT産業で活用されてきた「内インテグラル/外モジュラー型」のアーキテクチャと「オープン/モジュラー型」の標準化戦略を、第一次産業では初めて適用し、「EZ水耕ビジネスのエコシステム戦略」を提案した。その有効性は、エコシステム戦略の3つの価値指標[8][13]、及び10件の実証事業により確認した。
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© 2020 International Association of P2M and Authors
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