抄録
日本政府が推進するSociety 5.0に関連して、エンジニアリング企業ではデジタル化のための組織の設立を行っている。この組織の目的は、最先端のデジタル技術を導入するために組織横断的にミッションを管理することにある。デジタル技術は急速に発達しており、筆者らは既存組織の枠組みに限界が生じているものと考える。本論では、デジタル化を推進する組織とDXプログラムとの関係性について調査すると共に、DXプログラムがミッションコントロールを行なうことで動的なDX技術の変化に対して状況対応するためのフレームワークを報告する。