国際P2M学会誌
Online ISSN : 2432-0374
P2Mスキームモデルにおける「ずらし」と「もたらし」を用いたコンセプトデザインの仕組みによって創出されるシナジー効果
大野 宏之
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2023 年 17 巻 2 号 p. 22-39

詳細
抄録
前報では、P2Mがミッション志向に対するシステムズアプローチの分析と合成の手法であることから、不確実性に強い事業デザイン立案の仕組みを提案し、P2Mの3Sモデルにおけるスキームモデルの方向性を示した。商品コンセプト創造において「ずらし」と「もたらし」という行為による発想モデルを組み込んだスキームモデルによって、そのアイデアの発想を組織全体で高める仕組みである。本報では、環境の変化や不確実性に対し、P2Mがミッションとプロセスを常に見直すダイナミクスとしての構成が重要視されている点から、問題発見と課題発見、課題解決方法の発見において、構成デザインによる価値創造の手法が有効であると考えられる。そこで、P2M理論に適用するための具体的な考え方と商品開発プログラムにおける価値発見の有効性を示す。
著者関連情報
© 2023 International Association of P2M and Authors

This article is licensed under a Creative Commons [Attribution-NonCommercial 4.0 International] license.
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top