国際P2M学会誌
Online ISSN : 2432-0374
P2Mフレームワークから見たベトナムにおけるJICAによるODA事業の現状と課題(総論)
沖浦 文彦
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2014 年 8 巻 2 号 p. 27-43

詳細
抄録

日本がベトナムにて政府開発援助(ODA)を再開し20年以上になり、トップドナーとして幅広い分野にて技術協力、資金協力(借款、無償)などを実施している。本論ではJICAが実施するベトナムにおけるODA事業の現状と課題について、P2Mの枠組み、特に3Sモデルを用いて総論的に整理、分析し課題を抽出することを目的とする。最初にODA事業の特徴をP2Mの観点から整理するとともに、ベトナムにおける協力分野間の関係性の分析をおこなう。更に個別事業における具体問題事例について分析し、ODAの成果が協力終了後も定常的に活用され、サービスとして提供できるようにする(機能するサービスモデルの構築)のための条件と相手国(ベトナム)の問題構造を明らかにするとともに協力検討の枠組みを考察し、今後の課題の抽出をおこなう。

著者関連情報
© 2014 International Association of P2M and Authors
前の記事 次の記事
feedback
Top