国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会誌
Online ISSN : 2432-9894
グローバル・エネルギー・サステナビリティに関する太陽光エネルギー・システムの検討
遠 征清水 基夫
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ジャーナル オープンアクセス

2007 年 2 巻 1 号 p. 85-95

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抄録

100年単位の長期間における将来の中核的エネルギー源と想定される太陽光発電方式に関し、グローバルなエネルギーの発生と輸送のトータル・システムについて工学的開発プログラムの視点から考察を行った。屋上設置型などの現状の地域分散型太陽光発電方式は、発電規模と発電可能時間の面で能力は限定的で、その役割は補完的である。将来、太陽光を中核的な一次エネルギー源として使用するためには、世界各地に設置した大規模な基幹的太陽光発電施設とグローバルな超電導ケーブル網の連携運用が必要である。本研究では三つの主要な消費地(中国、米国、EU)と5つの基幹太陽光発電基地を結ぶグローバル電力ネットワークの原型的モデルについて考察し、必要となるシステムへの要求を検討した。

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© 2007 一般社団法人 国際P2M学会及び著者
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