2008 年 3 巻 1 号 p. 137-146
社会環境の変化に対し、教育機関は社会から求められる人材の輩出という使命を果たしていかなければならない。近年、大学教育ではプロジェクト型授業(PBL)の導入が盛んであるが、効果性、実行可能性の高いプロジェクト型授業のデザインが大きな課題となる。このような課題に対し、プロジェクト型授業の一段上の概念ともいえるプログラム型授業(PgBL)として、複数授業をプログラムとして捉えた授業をデザインすることにより、更なる教育効果の向上が期待できる。本稿は、「社会から求められる人材の育成」を複数授業の全体使命に掲げたP2Mに基づく人材育成プログラムデザイン及びその実践結果を報告するものである。