2009 年 3 巻 2 号 p. 87-95
大学やビジネススクールにおいて、戦略策定・マーケティング・プロジェクトマネジメント・人的資源管理は、個別の知識として教育されているが、現実の企業活動ではこれらを総合化した知識が必要となる。国際プログラム・マネジメント学会では、曖昧なミッションからビジネスの目標を定める実践的な手法やノウハウ(暗黙知)の共有手法の研究が進められてきた。本論文では、筆者らがこれまでに開発したマンガ教材による研修結果をまとめ、それらの利点を活用した実践的な知識教育のためのアドバンスト・ケース研修の構想について述べる。ビジネス現場の問題発見および問題解決がどのように行われ、さらに現場へフィードバックされているのか、PDCAサイクルを念頭に置いた研修プログラムの高度化手順を示す。