2009 年 3 巻 2 号 p. 115-124
システム開発におけるプロジェクト管理が、「どう設計・開発するか」におかれ、「何を設計・開発するか」に対して十分に配慮されてこなかったことが成功率を低めている一つの要因であるとの仮説を立てた。その仮説の元に、「何を」に当たるメタデータの設計確定状況をプロジェクト進捗管理に用いることで、以下を達成するプロジェクト管理方式を、プログラム管理との関係を含めて考察する。(1)より正確な進捗とコスト管理を行えるようにすること、(2)メタデータをベースにした開発工数の実績データを蓄積することで、以降の開発に関し、特に直接費に関する見積り精度を高めること