抄録
経済のグローバル化の中で、ビジネス環境は、大競争時代に入っている。QCDだけでは事業開発レースには勝てない。顧客との価値共有こそが競争に勝つ要諦である。かかる企業価値、事業価値へのアプローチはP2Mの基本である。そのアプローチの典型がFSであり、そこには、技術と共に、財務との、いわば文理融合の知識体系が求められる。ブルガリア電力プラントのリハビリ・ビジネスでの、FS提案による受注成功例を紹介する。FSにおけるP2M発想と文理融合の展開を示す。FS提案による事業開発の課題認識とかかる提案が行えるプロジェクトリーダー育成が必要である。